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英国紅茶商の命!紅茶のブレンドの意味とは?

英国で定番紅茶として愛されているほとんどが「ブレンド紅茶」です。
皆さんは「ブレンド紅茶」というと、
「ただ茶葉を混ぜているだけ」と思っていたりしませんか?

紅茶商のブレンドの意味は全く違います。
今日は、英国で愛される「ブレンド紅茶」を徹底解剖していきます。
皆さんが想像しているブレンドとは別物かもしれません。

まず、紅茶商でブレンド紅茶を作るのに、
必ず必要なのが「熟練のティーブレンダー(ティーテイスター)」です。

リントンズでは、専属のマスターティーブレンダーが存在し、
紅茶商の命ともいえる“紅茶のブレンド技術”を持つ人々です。


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ブレンドに使われるリントンズの茶葉は、最高品質のリーフを
農園で生産、手摘みで摘採後、48時間以内に加工し、
空気に触れないように真空にして輸送。英国に到着後、
48時間以内にブレンド・パッキングしている鮮度の高い紅茶です。
製造工程に実質4日間という信じられない鮮度の紅茶製法です。

この「リーフロック製法」で生産された新鮮な紅茶であることは
常々お伝えしていますが、今日は「その茶葉のブレンド」にフォーカス。

紅茶商のティーブレンダーの仕事は、茶葉のブレンドだけでなく、
お茶の生産地を訪ね、長年に渡る信頼関係を築き、
調達、購入、ティーテイスティング、ブレンドすることでもあります。

リントンズではオークションで茶葉を買うことはほとんどありません。
オークションだと茶葉摘採後どのように茶葉が保管されてきたか
確認できないことも。常に茶葉の品質と味わいを重要視するため、
ティーバイヤーとしても直接農園と信頼関係を築いていきます。

ティーブレンダーはよく「わたしたちが上質で素晴らしい茶葉を
ブレンドすることは、農家や生産者の熱心な努力と情熱なしには
できない。茶葉の品質はもちろんだが、その茶葉を取り巻く環境や
関わる人などそのコミュニティも同じぐらい大切だ。」と語ります。
「彼らの生産した茶葉をブレンドすることが毎回楽しみ」でもあるそう。


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ティーブレンダーは世界中の契約農園から届いたばかりの茶葉を
毎日最大300種類もテイスティングしています。
これは誰もが簡単にできることではない、熟練の技術です。
300種類もの茶葉が毎日のように届く環境もなかなかないですよね。

注目したいのは、彼らの人間業とは思えない繊細な五感です。

ティーブレンダーとは茶葉0.15g程度の僅かな味や香りの違いを見分け、
1000種類以上の茶葉の違いまでブラインドで正確に把握することが
必要だといわれています。毎日、数百種類もの茶葉をテイスティング、
鑑定し、それを何年も何年も毎日続けて、
やっと正式にティーブレンダーと呼べるようなとても大変な技術です。
マスターティーブレンダーともなると紅茶商で
最低でも10年以上の実績が必要とされるほど狭き門です。
ブレンド紅茶はそのマスターティーブレンダーの技術で作られます。

英国では、この技術に億の保険をかける紅茶商もあります。


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なぜ、ここまでして英国では「ブレンド紅茶」にこだわるのか?

簡単にいうと、不安定な味わいは“定番紅茶”にならないからです。
ダージリンやアッサムなど「シングルオリジン」とよばれる
単一農園・単一品種の産地別茶葉は、生育される土壌や気候など
の環境により、毎年同じ茶葉ができるわけではありません。
当然、その年によって茶葉の品質の良し悪しもあり、
同じ農園の茶葉でも味わいも大きく変わっていくのも特徴です。
その個性や変化を味わうのも「シングルオリジン」の醍醐味ですが、
毎日、一日に7杯もおいしい紅茶を飲みたい英国人にとっては
変化のある味わいより安定した品質、味わいが好まれます。

英国の中でも「シングルオリジン」のような産地別茶葉を
日常で楽しむこともありますが、そのように紅茶を楽しむ方は
人口の数%だそう。ほとんどが我が家の定番紅茶に選ばれた
「ブレンド紅茶」を毎日、何年も愛し続けたいと願うのが英国なんです。

昔、英国のリントニアンから「自分が美味しいと思った紅茶だから、
毎日飲みたいでしょう?」と聞かれ、「飲みたくなります!
ただたまにはいろいろな紅茶を試してみたくならないの?」と
質問すると「なんで自分の美味しいと思える紅茶に出逢えたのに、
あれこれ他の紅茶を飲まなくちゃいけないの?」と
不思議そうに聞き返されたことがあります。

現代でも毎日、きちんと茶葉から美味しい紅茶を飲みたいから、
自分が好きになった紅茶を飲み続けたいから、
英国ではプロの技術で安定して美味しい紅茶が楽しめる
「ティーバッグ紅茶」や「ブレンド紅茶」が愛されています。


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そして、「ブレンド紅茶」とは、その産地別茶葉を
ティーブレンダーがプロの目で茶葉鑑定、テイスティングし、
茶葉の品質、香りや味わいを正確に判断してくれるのが魅力です。

伝統で受け継がれる「ブレンド紅茶の味わい」になるように、
それぞれの産地別茶葉を配合して、ペアリングを考えて、
長年愛されるブレンドの香り、味わいを作り出していく繊細な技術。

ブレンド紅茶を作るには信頼できるプロの目やスキルが必要です。
ブレンドをする人の技術によって、紅茶の味は大きく変わりますから。
だから英国人は信頼できる紅茶メーカーをこだわって選び抜くのです。


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そして、ここからもプロの技術は続きます。

お客様から「ブレンドをする時は、茶葉をそのままボウルや手で
混ぜているのですか?」と聞かれたこともありますが、正式には
茶葉をただ混ぜただけのものは「ブレンド紅茶」とはよびません。

紅茶の茶葉のブレンド(調合)はプロにしかできない技術であり、
茶葉同士を混ぜたりしただけで、簡単に出来るものでもありません。
ティーバッグも同じで、リーフをそのまま袋に詰めただけで、
おいしいティーバッグ紅茶は作れません。ティーバッグに合う茶葉の
種類、大きさ、形状、加工、知識が必要です。リントンズは1960年代に
最初のティーバッグマシンを製造し、いまでも進化している技術です。

ブレンド紅茶に必要なものはドラム回転式「ブレンドマシン」です。
実物は大きなものですが、紅茶商のテイスティングルームには必ず、
本物のブレンドマシンのミニチュアサイズのものがあります。

ミニチュアといっても玩具ではなく、本物のブレンドマシンと
同じ仕組みです。ドラムの内側に何枚かの羽が付いており、
それを回転させることで茶葉が上手に混合するようになっています。
ブレンドは「茶葉を均一に混ぜる」ことがとてもとても重要だからです。
そのため茶葉の形状も均一であることが望ましいといわれています。


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届いたばかりの茶葉の品質をテイスティング・鑑定したあと、
「ブレンド紅茶」は受け継がれる伝統レシピを参考に、
このドラム回転式「ブレンドマシン」を使って均一にブレンドします。
均一に混ぜるためにドラムの回転数は各々決まっているほど。
これらブレンドレシピは伝統的に厳重に受け継がれているものであり、
一度にブレンドするグラム単位の茶葉量、回転数は企業秘密です。

ここで一番大事なことは、ドラム内の茶葉の温度を上げないことです。
温度が上がると茶葉の劣化が起こります。それには
絶妙な時間のコントロールと、温度の管理まで必要だそう。
このブレンドマシンを扱うにも精密なプロの技術が必要とされるのです。

ドラム回転式ブレンドマシンを使って丁寧に作られた「ブレンド紅茶」は
産地別茶葉が上手に調合されて、特別な味わいになるのです。

これが英国で愛され続けている本物の「ブレンド紅茶」です。


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そして、ブレンド紅茶は産地別茶葉の特徴もしっかり味わえるもの。
産地別茶葉のペアリングを味わうのが「ブレンド紅茶」なんです。
そのペアリングが「オリジナルのブレンド紅茶の味」となるのです。

我が家の定番はゴールドとブレックファスト、アールグレイです。
ゴールドのケニア茶葉オンリーのブレンドの香り高さ、茶葉の甘みも
好きですが、ブレックファストのケニア茶葉にアッサム茶葉がブレンド
されて、コクが増した味わいも大好きです。そして、たまに飲みたくなる
アールグレイもケニア茶葉をベースに、天然ベルガモットの香りの
相性も素晴らしく、英国ティーブレンダーの真髄を感じる味わいです。

110年以上続く老舗の英国紅茶商として、本場プロの
英国ティーブレンダーにより、英国伝統の技術で仕上げられた
正真正銘の英国紅茶というのは、現地でもかなり希少なものです。
“紅茶商の英国ブレンドのティーバッグ紅茶”がリントンズ紅茶です。

英国リントニアンのほぼ100%が毎日飲んでいるという紅茶が
このリントンズの“紅茶商のティーバッグ紅茶”の定番ブレンドであり、
ゴールド、ブレックファスト、トラディショナル(カッパス)の3種類。
(アールグレイはリントンズの定番で唯一のフレーバードティーです)
たった3種類、されど3種類なのです。
この3種類はイギリスで何年も、何十年も愛され続けている紅茶です。
ロングセラーのトラディショナルは80年以上の歴史があります。

本来、「ブレンド紅茶」というのは簡単に生まれるものではありません。
その生み出された特別な味わいを守り続けていくことに意味があります。


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このようにして農園、生産者、ティーブレンダーなど沢山の人々の情熱、
スキル、努力で作られ生み出されたリントンズ紅茶はいつ飲んでも
「美味しい!」「いつもの味だ!」と毎日をHAPPYにしてくれる紅茶♪
紅茶商のブレンド技術に想いをはせながら飲むと、
いつもの一杯が格別の味わいになるかも?



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リントンズは送料全国どこでも一律660円でお届けします。
7,500円以上お買い上げで全国どこでも送料無料サービスしています。

イギリス老舗紅茶商が厳選した茶葉でブレンドした定番紅茶。
販売は高品質を守るために、100年間もの間、イギリスのみでした。
それが日本でも楽しめるようになった幻の英国紅茶でもあります。

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Author:ringtons japan
「リントンズ(RINGTONS)」は英国で110年以上愛され続けている紅茶です。販売は高品質を守るために、100年間もの間イギリスのみでした。それが日本でも楽しめるようになった幻の英国紅茶でもあります。リントンズジャパンの公式ブログでは、お店の情報やリアルな英国の紅茶事情を中心に、日常のティータイムに役立つ情報などもご紹介していきたいです。

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