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リアルな英国ティ-タイム事情 ②

2018年の2月下旬~3月上旬に渡英したジャパン代表・岡田。
いままでのブログでは、英国で100年以上愛され続けている
老舗紅茶商リントンズのテイスティングルームやティーセッションで
語られた、「本場イギリスのリアルな紅茶事情」
「リアルな英国ティータイム事情①」をご紹介してきました。

今日は、伝えきれなかった「英国ティータイム事情」を
“トレンド”をテーマとして、ご紹介していきたいと思います。
お茶の世界は、国土や文化の違い、歴史背景が、
その国ならではの飲み方や楽しみ方に大きく影響しているものです。
5月に開催される「ワールド・ティー・フェスティバル」にちなんで、
イギリス人が愛するリアルなティータイムをのぞいてみてください。

■ イギリスにも「TEA」のトレンドがある?!

イギリスで多く飲まているお茶は、変わらず紅茶(ブラックティー)。
この紅茶の需要は、いまトレンドでもある
珈琲やグリーンティー、フレーバードティー等とは桁違いだとか。

ただ、サイモン氏は「いまフレーバードティーの需要も増えている」と
語ります。紅茶愛好家は基本、毎日飲むのはブラックティーですが、
午後のティーには、最近人気のフレーバードティーをチョイスしたり。

珈琲大国・アメリカでは「TEA」はトレンド的な存在ですが、
逆に、紅茶大国・イギリスでは「珈琲」がトレンド的な存在でした。
ここ数年は「フレーバードティー」「グリーンティー」もトレンド。

しかも、その飲まれ方に紅茶とは違う特徴があるのだとか。
紅茶(ブラックティー)は自分のお気に入りのブレンドを見つけたら、
毎日、何年も、何十年も飲み続けたがるイギリス人ですが、
最近のフレーバードティーは次から次と新しい味が生まれ、
消えていく、そのサイクルがとても早い、と語っていました。
消費者は紅茶には何十年も変わらない伝統の味を求めるのに、
フレーバードティーには新しい香りや味をどんどん求めると。
珍しいものでは、キューカンバー(キュウリ)のフレーバーまで!

そして、飲む人は飲む、飲まない人は全く飲まないというのも
フレーバードティーだとか。紅茶とは全く違う存在であるようです。


20180506ringtons2.jpg


トレンドな気分で、新しい発想のフレーバードティーも注目ですが、
実はイギリスは、伝統的なフレーバードティーがあります。

それは「アールグレイ」です。

アールグレイの誕生には諸説あります。
1830年~1834年に、イギリスの首相を務めていたグレイ伯爵は、
中国茶のフレーバードティーに魅せられ、イギリス紅茶商に依頼し、
“アールグレイ”を誕生させたといわれています。
イギリスでは、伯爵のことをアール(Earl)というので、
そのブレンドのことを“アールグレイ”と名づけたそうです。

もう一つ、グレイ伯爵(アールグレイ)は、リントンズ本社のある
イングランド北東部ニューカッスル出身。
グレイ伯爵は、紅茶通として知られており、
イングランド北部の軟水で紅茶を淹れて楽しんでいたせいか、
在職時に、ロンドンの硬水でおいしく紅茶を飲むことを難しく感じ、
フレーバーをつけて飲んでいたことから、ともいわれています。
これは、フランスのフレーバードティー誕生と同じような理由です。

いずれにしても、グレイ伯爵が愛したお茶でした。

グレイ伯爵は、ノーサンバーランドが故郷と知られていますが、
ニューカッスルのあるタイン・アンド・ウィアも
1974年の行政区画改編までノーサンバーランドに属していました。

そのため、アールグレイのゆかりの地、ニューカッスルの中心部には、
アールグレイから名付けられた“グレイ・ストリート”があります。


20170304grey3.jpg


ニューカッスルの街並は、イギリス・ロンドンよりも、
近くのスコットランド・エディンバラに似たような雰囲気があります。
写真の奥のほうに見える塔は「グレイズ・モニュメント」です。


20170304grey1.jpg


グレイ伯爵の偉業をたたえて、1838年に設置された
「グレイズ・モニュメント」。ほぼ等身大のアールグレイが、
180年もの間、この街を見下ろしています。
この土地から輩出した初めてのイギリス首相であり、
人気も高かったため、生きている間に建てられたそうです。
1838年といえば、ヴィクトリア女王の戴冠式が行われた年です。

イギリス生まれのフレーバードティー「アールグレイ」は、
いまでもイギリス人に人気のフレーバードティーですが、
その中でも、リントニアンの多いニューカッスルの人々は
紅茶(ブラックティー)と共に、アールグレイもよく飲むそうで、
リントンズの定番ティーバッグ紅茶の中でも、
フレーバードティーとして唯一、アールグレイが存在しています。


20170304grey2.jpg


アールグレイ誕生から、200年近く時が立とうとしている間にも、
紅茶の国・イギリスではおいしさを求めて、
伝統のフレーバードティー「アールグレイ」は日々進化しています。

リントンズは、100年以上、紅茶を作り続けている老舗紅茶商。
一日に数百種類以上の茶葉をティーテイスティング。
それは世界中の“お茶”すべてが対象です。
世界の茶葉を知り、旬の厳選した茶葉を皆様にお届けしています。

写真は手前からグリーンティー、ダージリンティー、ウーロンティー。
世界中の産地の茶葉を熟練のブレンダーがテイスティングし、
よりよい旬の茶葉を私たちのもとに届けるのが紅茶商の仕事です。

いま販売中のリントンズのアールグレイは、中国茶を使用しません。
4代目社長であり、熟練のティーブレンダーであるサイモン氏曰く、
使わない理由として、中国茶はティーバッグにしてしまうと
渋味や苦味が強くなってしまうことがあるからだそう。
中国茶はあまりティーバッグに適している茶葉ではないそうです。

中国茶を使うアールグレイも伝統的ではありますが、
イギリスでは、98%がティーバッグで紅茶を淹れる現代に合わせ、
厳しい目で選ばれた茶葉と香りが現在のアールグレイなのです。


20170305tea1.jpg


伝統のレシピを受け継ぎながら作れらてきたアールグレイは、
リントンズの定番ティーバッグの中で唯一のフレーバードティー。
紅茶商リントンズは、高品質で新鮮茶葉にこだわった
おいしい紅茶なので、この茶葉もしっかり味わっていただくために、
普通のフレーバードティーよりフレーバーの着香度をあえて低く設定。
そして、フレーバーはシンプルに天然のベルガモットのみです。

これは、フランスのフレーバードティーの調香師が作る
香水のように華やかな香り重視の着香方法とは違い、
イギリス伝統の茶葉本来の香りや味も重視する着香方法なのです。
フランスとイギリスのフレーバードティーの味わいは全然違います。

イギリスの紅茶愛好家は、茶葉を深く味わいます。そのため、
リントンズの【アールグレイ】を飲んで、こんな風に例える人もいます。
「はじめは、着香されたベルガモットの香りも弱く感じた。
しかし、2週間飲み続けていたら、とても華やかなベルガモットの
香りに変わり、ブレンドされた茶葉の香りも感じられるようになり、
このアールグレイの素晴らしさを深く知ることになった」と。
「いまでは、強く着香されたフレーバードティーや不自然なほど
人工的なフレーバードティーには敏感になってしまった」とも。

驚くほど香り高いわけではない、リントンズの【アールグレイ】ですが、
飲み続けていると、人間は嗅覚が研ぎ澄まされていき、
本当はフレーバーってこのくらいで良いんだと私たちも思います。

国民の98%が紅茶はミルクティーにして楽しむイギリスらしく、
ミルクティーにしたら絶品です。新鮮茶葉の風味もしっかり味わえ、
ケニアの芳醇な茶葉の香りに、ベルガモットの上品なフレーバーも香り、
「アールグレイのミルクティー」のおいしさもわかります。
英国熟練のティーブレンダーの真骨頂を見せる味わいです。

そして、このアールグレイだけは、他のフレーバードティーと違い
日常でも毎日楽しまれ、長年愛され続けるような存在だとか。

イギリスには、フレーバードティーにも、伝統的に愛されているものと、
新しい味を求められるものと存在するのも興味深いですね。


20171212アールグレイ


■ イギリスで「ティーバッグ」ならぬ「コーヒーバッグ」が続々登場!

いつでも、誰でも、おいしい紅茶を味わえるようにと
長い歴史で進化した、英国の芸術品と呼べるティーバッグ。

英国の芸術は、遂に高品質なコーヒーバッグも生み出しました。

日本でもよく見るドリップバッグコーヒーではなく、
紅茶のティーバッグのように淹れる珈琲のことです。

イギリスは紅茶ばかり飲んでいるわけではありません。
珈琲だって飲みますし、最近は外食では珈琲が圧倒的です。
先ほども言いましたが、「珈琲」がトレンド的な存在です。
しかし、家庭での紅茶の消費にはあまり変化はないそうで、
実際リントンズは、英国内の紅茶の売り上げが伸びています。

紅茶はちゃんとティーバッグで茶葉から淹れているイギリス。
誤解している方もいるかもしれませんが、ティーバッグとは、
きちんと茶葉で紅茶を淹れているもので、インスタントではありません。
しかし、珈琲はインスタントばかりだったイギリスですが、
最近は外食でも本格的なおいしい珈琲を飲む機会が増えたので、
本格的な豆で淹れるティーバッグのような存在「コーヒーバッグ」が
登場した、というお話は以前のブログでも紹介させていただきました。

★「イギリスの新常識?コーヒーバッグ?!」はこちら♪

意外と思われるかも知れませんが、イギリスの珈琲には歴史あり、
リントンズのような老舗紅茶メーカーは珈琲も作っているので、
もちろん、リントンズからも最近コーヒーバッグが販売されました。
今回のイギリス出張では、ヨークシャーティーの老舗紅茶メーカー
「テイラーズ オブ ハロゲイト」のコーヒーバッグまで発見!

どちらも珈琲の豆の香りや味わいがしっかりと濃く抽出されます。
インスタントコーヒーとは全然違う、素晴らしい味わいです。
しかも雑味やエグ味がなく、香り高く、コーヒー豆のほのかな甘み、
何よりも飲みやすいのは、新鮮で上質な珈琲の証です。
ストロングなブラックコーヒーが簡単に楽しめてしまいます。

世界で見ても珍しいコーヒーバッグ!
ちょっと変わったトレンドなイギリス土産に面白いですね♪
※リントンズのものは、百貨店やスーパーでは売っていないので、
お土産にするのは難しいのですが、他メーカーのものはあります。


20180307UKtea1.jpg


余談ですが、紅茶を飲む時98%がミルクティーにするイギリスでは、
珈琲を飲む時もミルクを入れる人がとても多いそうです^^

ルイボスティーもミルクティーにする人もいますし、
トレンドのグリーンティーもはじめはミルクティーにする人もいたとか。

とにかくイギリスでは、ミルクティーは伝統的なお茶の飲み方であり、
ミルクを入れて茶葉の味わいや水色を楽しむお茶文化があるので、
紅茶愛好家は、おいしいミルクティーを“完璧な紅茶”と例えます。



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★母の日スペシャルプレゼント企画★

現在、オンラインショップで商品合計3,240円(税込)以上
お買い上げの方先着100名様に、
フランス製「NAPKISS」1箱(定価1,296円)をプレゼント中!!

※3,240円以上の方は、必ずプレゼント商品(0円)をカートに入れて
決済へ!カートになくなり次第プレゼント終了となります。

★プレゼント商品「NAPKISS」のページはこちら♪


ワールドティ2018ロゴ
〈 ワールド・ティー・フェスティバル2018、出店情報! 〉

いよいよ今月開催!英国フェアでお馴染みの阪急うめだ本店9階に、
イギリス、アイルランド、フランス、ドイツ、オーストリア、
アメリカ、ニュージーランド、フィンランド、スリランカ、トルコ、
インド、マレーシア、ベトナム、中国、台湾、日本などなど
各国の人気ティーブランドが一堂に集結します!
伝統あるティーブランドから新進気鋭のティーブランドまで
世界の様々なお茶や飲み方のスタイルが楽しめます♪
ぜひ各国の違いにも注目してほしい貴重なお茶イベントです。
こんなに沢山の試飲を楽しめる機会もなかなかないと思います。

期間:2018年5月17日(木)~5月21日(月) 5日間
時間:10:00~20:00 ※金土は21:00まで ※最終日は18:00閉場
場所:阪急うめだ本店 9階 祝祭広場&ギャラリー


20170518セミナー代表
〈 イギリスで愛される紅茶とティータイム雑貨の魅力 〉

速報! ワールド・ティー・フェスティバル 英国紅茶セミナー情報!!
阪急うめだ本店「ワールド・ティー・フェスティバル2018」内で、
去年好評だったリントンズのティーセミナーを内容を変えて、
初日17日(木)と18日(金)の午後に開催予定です。

5月9日(水)10:00より阪急うめだ本店のイベント予約の
申し込みサイトにて、先着で募集が始まるそうです。


今年は、イギリスの紅茶愛好家たちに、リアルに愛されている
紅茶の淹れ方や飲み方、選び方、愛されているティータイム雑貨を
リントンズジャパン代表・岡田がご紹介していきます。

参加費は無料です。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。


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グレート・テイスト・アワード3つ星金賞受賞の「GOLD」。
老舗紅茶商4代目社長のサイモン氏&スー夫人がイギリスの
ご自宅で普段にもおもてなしにも愛飲している紅茶。
英国ティールームでもNO.1に飲まれている紅茶です!!
「GOLD」は茶葉がフレッシュで、雑味のない甘みの深い紅茶。
この茶葉の甘みを楽しめるよう、お砂糖は入れないで、
ミルクティーで茶葉の香りと甘み、水色を楽しんでください。

★「GOLD」50個×2袋、ティーバッグ100個で税込2,300円


コピー ~ new logo
リントニアンに大人気の限定紅茶缶、好評発売中!
イギリス紅茶商から届いた新鮮な紅茶やグッズも揃います。

★リントンズジャパンのHP、オンラインショップはこちら♪


20151016宅配
初めてリントンズ紅茶を購入された方からリントンズ紅茶愛好家まで、
「お客様のリアルな声」を見ることができます!

★リントンズ紅茶を愛飲しているリントニアンのリアルな声はこちら♪


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★リントンズジャパン公式のtwitterページはこちら♪


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Author:ringtons japan
「リントンズ(RINGTONS)」は英国で1907年創業の老舗紅茶商です。2011年世界初!日本初上陸した「リントンズジャパン」の公式ブログです。いまでも英国で愛され続けている美味しい紅茶をお届けします。ブログでは、お店の情報を中心に、英国のコトや紅茶のコト、日常のコトを色々見つけて、ご紹介していきたいです。

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