イギリス流ティーレッスン

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5月17日(水)から開催される「ワールド・ティー・フェア」の会場
となる阪急うめだ本店で、2015年の「英国フェア」で行われた
イベント【英国紅茶商リントンズ社4代目社長サイモン・スミス氏
と奥様スー夫人のティーレッスン】
でのお話です。

紅茶商の人達はティーブレンダーも含め世界中を飛び回る
忙しい方々なので、なかなか表に出てくる機会のない存在です。
実際、来日したサイモン・スミス氏も日本にくる直前まで、
ケニアの農園へ旅立っていました。
世界中を旅して、素晴らしい茶葉をお届けするのが、
創業110年続く紅茶商のスミスファミリーの伝統でもあります。

そして、この英国フェアのティーレッスンで、
〈日本流ティーレッスン〉〈イギリス流ティーレッスン〉の違いを
目の当たりにしたお客様もたくさんいらっしゃったと思います。
今日は、そのことについて、少しご紹介したいと思います。

まず、ティーレッスンと聞いて「おいしい紅茶の淹れ方」
思い浮かべる方も多いのでは?
でも、イギリス流は「おいしい紅茶の選び方」という感覚になります。

極端なお話、とことん拘って茶葉を選び抜き、
選んでしまったらあとは簡単!
イギリスの紅茶愛好家は、淹れ方が難しくなくても、
おいしい紅茶でなければ、日常ティーには選ばないそうです。
これが現代の英国紅茶事情です。


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ティーレッスンが始まり、自己紹介やリントンズの歴史から始まり、
サイモン氏は紅茶商として、茶葉の拘りを強く語っていました。

老舗紅茶商「リントンズ」のスローガンは「Fresh tea is better tea」
「美味しい紅茶は茶葉の新鮮さにあり」と
これからの紅茶時代でとても大切なことだと語り、リントンズは
茶葉摘採後48時間以内に真空パックし英国でブレンド。
それが紅茶商リントンズの独自の技術であることも語っていました。

この日のために創業者の曾祖父サミュエル・スミス氏のように、
髭を伸ばしたんだ、というお茶目な話もしながら^^


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その間に...スー夫人は、ご自分も日常ティーとして愛している
ケニアゴールドのティーバッグをティーポットに入れてお湯を注ぎ、
にわとりティーコジーをかぶせて、
またサイモン氏の話に耳を傾けていました。

スー夫人にケニアはどんな時に飲んでいるのか聞いてみたら、
毎日のティータイムはもちろん、
家族やスミス家のお手伝いさん、お客様とのティータイムでも、
素敵なコミュニケーションツールになるのよ、と語っていました。


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そして、サイモン氏が茶葉について、ゲストと意見交換しているうちに、
話に夢中になっているサイモンに、スー夫人が
「サイモン!紅茶もう出来ているんじゃない?」と伝えて、
創業者から代々受け継いでいるという懐中時計で
紅茶の蒸らし時間を計っていたサイモン氏は、
スーツの胸元から時計を見て、「本当だ!じゃあ淹れよう!」といい、
スー夫人が心を込めて、丁寧に紅茶を淹れていました。

その時に、何も語ることなく、サッと淹れて、大きなマグカップに
スミス夫妻の我が家の紅茶“ケニアゴールドのミルクティー”を
たっぷり入れて「ビスケットと一緒にどうぞ!」と
ゲスト一人一人に紅茶を渡していました。

ティーバッグで紅茶を淹れて、ミルクティーにして楽しむ、
英国そのもののティータイム!


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この時!日本のゲストからしたら、ティーレッスンでは、
「紅茶の淹れ方」を学べると思ったようで、
「目を離している隙に紅茶を淹れてしまっていました~」
と言われたことも。これこそが〈日本流ティーレッスン〉と
〈イギリス流ティーレッスン〉の違いなのです。

私たちも何度も何度もサイモン氏やスー夫人に、日本人は
「おいしい紅茶の淹れ方」を知りたがっていると伝えても、
「大丈夫!紅茶商として、美味しい茶葉への拘りを伝えるから」と
日本人が思う“紅茶の淹れ方”の概念が伝わらないのです。
そもそも、イギリスには“紅茶の淹れ方教室”が存在しないそうです。
なぜなら紅茶は、自分が好きなように淹れるのが美味しいから。

大切なのは、美味しい茶葉に出会えるかどうか?なのです。

紅茶商として、美味しい紅茶を仕上げることに拘り続け、
その味わいは、お茶の専門家でなくても、
誰でも味わえるように、という情熱があるのです。

そして、何よりも大切にしたいものは、
貴重なゲストとのティータイムの時間だと話していました。
自分たちの大好きなケニアゴールドのミルクティーもたっぷり
楽しんで欲しいから、カップ&ソーサーではなく、マグカップなのです。

英国人のほとんどが日常では
お気に入りのマグで紅茶を楽しんでいます。


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サイモン氏が伝えたいことは、「おいしい紅茶の選び方」は
高品質な茶葉を選び、それが、新鮮であることが大切であると。
そうすれば、お客様は新鮮なお湯を注ぐだけで、美味しい紅茶に
出会えると、イギリスの紅茶商として誇りを持っているのです。
難しい淹れ方はなく、ただティーポットのティーバッグに
汲みたての、沸きたての、新鮮なお湯を注ぐだけ。

さらに、ティーコジーで少し蒸らし過ぎても、新鮮で高品質な茶葉は、
渋みや雑味が出ないので、全く神経質になっていません。寛容です。
ただ、淹れる時は心から丁寧に紅茶を淹れていました。
この時こそ、本当は何も語ることはないのです。
あるとすれば、今日の一期一会の出会いを大切にしたい想いだけ。


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この“丁寧に淹れること”は日本流もイギリス流も一緒です。

美味しい紅茶に出逢えることも大切なことですが、
紅茶を淹れる時に「丁寧に淹れる」こと。人の手を介してでき上がるもの
だから、じっくり丁寧に。そんな姿勢も大切なのです。
私たち日本人も、紅茶を淹れる時に「丁寧に淹れたい」のです。

それは、技術やマナー等、特別な人しかできないことではありません。
美味しい茶葉に出逢えれば、
誰でも、手間をかけず、美味しい紅茶を淹れられるのです。
そして、そこに「丁寧に淹れる」気持ちを大切にすれば良いのです。
相手を思ったり、このティータイムを大切にすることが、
「丁寧に紅茶を淹れること」だと思います。

そして、心を込めて淹れた紅茶は、本当に美味しい!

サイモン氏達も、この日本人の心みたいなものは、よく伝わり、
強く共感していることでもあります。
だからこそ、最近の英国ではリントンズのようなティーポット用
ティーバッグ紅茶もマグで淹れてしまう人も多いのだけど、
ぜひ、日本ではマグではなく、ティーポットで
丁寧に紅茶を淹れて欲しいと思っているのです。

一番美味しく紅茶を抽出できるし、どんな日常でも、
ホッと一息つける豊かなティータイムが楽しめる、と。


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実は、淹れ方は寛容に、蒸らし時間も神経質にならないサイモン氏も
とっても神経質にこだわっていたことがあります。

それは、です。
いつも紅茶の茶葉とお水はとても大切な関係だ、と語っています。
紅茶先進国・英国では、消費地の水に合わせて茶葉をブレンドします。
リントンズ紅茶は、イングランド北東部やスコットランド、湖水地方と
宅配をしている軟水地域に合わせて作り上げた英国紅茶です。
この水に合わせてブレンドをするのは、
茶葉を味わうことに拘り続けた、英国ならではの技術です。

来日時も、日本のお水を何度も何度も確かめるように味わっていました。
「日本のお水(軟水)は空気をたっぷり含んでいて素晴らしい!」と
「リントンズの茶葉に合う、美味しい紅茶が淹れられるお水だ」と
真剣に語っていました。そして、お水を汲める場所も、
レッスンのテーブルからどれくらいか?
とにかく、汲みたての新鮮な水を使うことにこだわっていました。

紅茶は汲み置きの水は絶対に避けなければなりません。
空気が少なく、ペットボトルのお水等もおいしい紅茶が入りません。

淹れ方のポイントとして、茶葉の味わいをしっかりと抽出するために
ティーコジーをかぶせて、じっくり蒸らすとか、
ちょっとしたコツのようなものはあるけれど、それは、
難しいものではなく、“淹れ方”というほどのものでもありません。
美味しく淹れるためのテクニックというほどのものでもありません。

元がどんなに高級で上質な茶葉でも、茶葉が酸化して、
古くなった紅茶は、手間をかけて、どのように淹れても、
美味しく飲むのは難しいものです。
反対に、新鮮で上質な茶葉はどのように飲んでも美味しいのです。
だから、茶葉選びは本当に重要です。
とことん拘って茶葉を選び抜き、選んでしまったらあとは簡単!
だからこそ、「おいしい紅茶の選び方」を伝えたいのです。

ただ茶葉は、毎年毎年、変化する農作物なので、旬の美味しい
茶葉を見分けるのは、素人ではなかなか難しいものでもあります。
紅茶に仕上げる技術は、生半可な知識や経験ではできません。
茶葉の知識やクオリティは、信頼できる紅茶商や
ティーバイヤー、ブレンダーに出会い、任せるのが一番です。
すべてを任せられることは実はとても贅沢なことなのです。

紅茶の国・イギリスでは、紅茶商のティーレッスンはこのように、
「淹れ方」というレッスンはなく、「選び方」のレッスンでした。
イギリスで100年以上紅茶の歴史を見てきた老舗紅茶商から
直々に語られる機会は、英国内でも日本でも滅多にないもの
だったと思います。リアルな英国の紅茶事情でした。
無料で開催されたティーレッスンですが、それは、
誰でも、どこでも、お金を払えば受けられるものでもありません。

そのため、阪急うめだ本店「英国フェア2015」のスミス夫妻の
ティーレッスンは、皆さまにとっても、いつもとは違う、
とても貴重な機会であったとも思います。


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この英国フェアでお馴染みの大阪・阪急うめだ本店にて、
5月17日(水)~5月22日(月)、
世界のお茶時間を楽しむ〈 ワールド・ティー・フェスティバル 〉が
開催されます!関西最大級の規模で世界のお茶を集積!
世界のお茶イベント、注目の初開催です!!

期間:5月17日(水)~5月22日(月) 6日間
時間:10:00~20:00 ※最終日は18:00閉場
場所:阪急うめだ本店 9階 祝祭広場


イギリス、アイルランド、フランス、ドイツ、オーストリア、
スウェーデン、アメリカ、スリランカ、トルコ、タイ、中国、日本など
各国の21の人気ティーブランドが一堂に集結!
伝統あるティーブランドから新進気鋭のティーブランドまで
世界の様々なお茶や飲み方のスタイルが楽しめます♪
お茶に合うティータイム菓子も登場するそうです。

イギリス紅茶代表として、独立ブースをかまえて、
「英国老舗紅茶商リントンズ」が出店することになりました。

ワールド・ティー・フェスティバル内で、
〈 英国紅茶商「リントンズ」直伝のミルクティーの淹れ方 〉
というイベント講座を18日(木)・19日(金)開催予定です。

英国人96%が紅茶を淹れるときにミルクティーにします。
老舗紅茶商リントンズ4代目社長サイモン・スミス氏直伝の
美味しいミルクティーを淹れるコツや飲み方を
リントンズジャパン代表・岡田が直々に伝授します!

伝授といっても、美味しい茶葉は淹れ方に教えるというほど
難しいものはなく、誰でも、簡単に楽しめるから
英国の紅茶愛好家に愛されています。ただ、コツを知るだけで、
驚くほど美味しいミルクティーが日常で楽しめます。
この美味しいミルクティーのコツは、英国人も紅茶を
淹れる時に心から知りたがっていることでもあります。

そして、サイモン氏や熟練ティーブレンダー・ジェームズ氏
から聞いた最新のイギリス紅茶事情もお話します。

英国ティータイムで大切なのは、マナーでも技術でもなく、
純粋に“お茶の時間を楽しむこと”です。
英国で愛されている美味しいミルクティーと、
日本未入荷のリントンズのビスケットで一緒にティータイムを!

阪急うめだ本店のイベント予約の申し込みサイトにて、
今週の5月10日(水)10:00~先着で募集が始まるそうです。
料金は無料です。お会い出来るのを楽しみにしております!

★5月18日(木) ティーセミナーの詳細はこちら♪

★5月19日(金) ティーセミナーの詳細はこちら♪

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★阪急うめだ本店「ワールド・ティー・フェスティバル」予告



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紅茶商リントンズ4代目社長サイモン氏&スー夫人の
“我が家の紅茶”「ケニアゴールド」
イギリスのご自宅で普段にもおもてなしにも登場します。
マグ200杯分のティーポット用ティーバッグが入っています。
「ケニアゴールド」はフレッシュで、雑味のない甘みの深い紅茶。
この甘さを損なわないよう、お砂糖は入れないで、
ミルクティーで飲んでほしいとサイモン氏はいつも言っています。


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英国リントニアンに人気No.1のブレンド!エクストラフレッシュ!!
我が家でも10年以上毎朝ミルクティーで
楽しんでいますが飽きない紅茶です。
ティーバッグ100包200杯分(茶葉300g)入って、税込で2,000円!
美味しい英国紅茶が、大きなマグカップ1杯10円なので、
老舗紅茶商の本物の英国紅茶をデイリーに楽しめるのが魅力です♪


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英国で100年以上愛され続けている老舗の紅茶「リントンズ」。
リントンズは、いままでも、これからも、
美味しい紅茶にこだわり続けている
英国を代表する「Tea Merchants(紅茶商)」の紅茶です。

★リントンズジャパンのHP、オンラインショップはこちら♪


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初めてリントンズ紅茶を購入された方からリントンズ紅茶愛好家まで、
「お客様の声」はショップページでいつでも見られます。

★リントンズ紅茶を愛飲しているリントニアンのリアルな声はこちら♪


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★リントンズジャパン公式のfacebookページはこちら♪




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ringtons japan

Author:ringtons japan
「リントンズ(RINGTONS)」は英国で1907年創業の老舗紅茶商です。2011年世界初!日本初上陸した「リントンズジャパン」の公式ブログです。いまでも英国で愛され続けている美味しい紅茶をお届けします。ブログでは、お店の情報を中心に、英国のコトや紅茶のコト、日常のコトを色々見つけて、ご紹介していきたいです。

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